生産管理・製造
2016年 入社/理工学部 工業化学科 修了
入社理由
学生時代は有機化学関係の研究をしていましたが、就職活動にあたっては特に業界を絞ることなく企業研究を行いました。MUCCの工場見学に参加した際、工場の規模やビジネスのスケールの大きさに感動しました。また、今後一層の伸びしろがある業界ということを知り、自分もこのような会社の一員となり社会に貢献したいと思いました。懇親会などで感じた会社の雰囲気の良さも、入社を決めた理由の一つです。
仕事内容
セメントの製造工程は、「原料」「焼成」「仕上げ」の3つの工程に分かれています。私は焼成工程の係長として、業務に取り組んでいます。焼成工程の役割は、セメントの原料となる中間製品(クリンカ)を製造すること。クリンカをつくるために必要不可欠な設備が全長90mにもおよぶ回転式の窯「ロータリーキルン」で、私たちはその維持管理に努めています。近年はカーボンニュートラルの実現に向けた産業廃棄物の再利用強化のために、廃棄物を熱エネルギーに変換して有効利用するための設備改善や調査にも積極的に取り組んでいます。
仕事のやりがいや難しさ
ロータリーキルンをはじめとするクリンカ製造に伴う設備の改造工事は、基本的に年に1度。うまくいかなければ大きな損失を生んでしまう場合もある、責任の大きな工事です。そのため重圧は計り知れません。一方で成功すれば大きな利益につながるため、達成感はひとしおです。また、一人でできる仕事はなく、日々さまざまな人とコミュニケーションを交わしながら進めていきます。困難な場面もありますが、チームで協力して取り組み、多くの壁を乗り越えて結果を出すことができたときに大きなやりがいを感じます。
印象的なエピソード
正直なところ、若手の頃は自分一人の意見を優先し、現場作業員やチームメンバーに迷惑をかけてしまうことが少なくありませんでした。その一つひとつが私にとっての「印象的なエピソード」として、鮮明に記憶に残っています。今の自分があるのは、周囲の人たちがそんな未熟な自分を見捨てずに育ててくださったおかげです。数々の経験を通じて、今は周りのメンバーの意見を柔軟に受け止めることを意識しています。自分だけではなくみんなが納得できる仕事こそが、より良い功績、モチベーションにつながるのだと思っています。
セメントをつくる
いつか産業廃棄物だけでセメントをつくる技術を生み出したいです。それはつまり「世の中のゴミを減らしながらセメントをつくる」ということ。今はまだ化石燃料を使用してセメントを製造していますが、バイオマスなどCO2の排出が抑制される燃料に代替できれば、産業廃棄物を処理しながらカーボンニュートラルの実現に貢献し、地球温暖化を防ぐことができると考えています。
ある1日のスケジュール
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工事の進捗確認
8時頃出社し、メール対応や現場作業員との情報共有を行います。突発のトラブルがない限り、現場に赴いて各所工事の進捗確認や事務所でのデータの取りまとめを実施します。 -
おいしいご飯に舌鼓
12時頃からお昼休憩を取ります。コロナ禍ということもあり一人での食事になりますが、食堂のご飯がおいしく、メニューが多いため楽しみな時間でもあります。 -
工事作業者との打ち合わせ
午後は工事作業者との打ち合わせを行います。また、午前中に取りまとめたデータを参考に、新たな運転方針を現場作業員と打ち合わせながら決めていき、運転状況等の変化を確認します。 -
データ分析や資料作成
夕方以降は自席でデータ分析や資料作成など、集中作業の時間に充てることが多いです。 -
働き方にメリハリを
繁忙期は帰宅が遅くなることもありますが、働き方にメリハリをつけるよう意識しています。早く帰れた日は、家でお酒を飲みながらリフレッシュしています。