経理・財務
企業経営に貢献する
2017年 入社/商学部 卒
入社理由
「幅広く社会に貢献する製品を供給する企業で働きたい」という思いで就職活動を進め、社会インフラから身近なものにいたるまで、幅広い分野の製品をつくるUBE(旧宇部興産)に入社しました。UBE入社後、石炭事業の営業部門やセメント事業の管理部門を経験する中で、当時の上司から「セメント業界をリードしていく会社で一緒に働こう」と声をかけていただき、MUCCへの転籍を決意しました。
MUCCは、UBEと三菱マテリアルという、ともに100年を超える歴史のある企業の事業統合によって生まれた会社です。一方、新会社であるために、まだ日々の業務は全従業員が手探りで考えながら向上できるよう進めています。決して楽ではありませんが、自分の成長につながる面白い仕事ができるため、MUCCに転籍して良かったと思っています。
仕事内容
機会が多い
私が所属する経理財務部 経理室 管理グループは、経営目標の達成に向けて、MUCCグループ全体の予決算管理、経理関連システムの運用・拡充を行う部署です。その中で、私はセメント事業の予決算管理を担当しています。販売数量や製造費用の予実差異影響額を算出した後、工場経理、営業、調達といった社内の幅広い部署と連携しながら差異要因を分析し、経営層へ報告します。
経理はパソコンに向かって仕事をするイメージがあるかもしれませんが、実は社内の各部署を歩き回り、コミュニケーションの機会が非常に多い仕事です。対話を通じて他部門のさまざまな専門的知識に触れることは面白く、それは経理ならではの魅力だと感じています。相手の立場に寄り添えず、コミュニケーションに失敗することもありますが、次回はどうすれば伝わるかを反省し、ときには現場に赴いて直接対話するなど、ただ机に座っているだけでは得られない貴重な経験をしていると思います。
仕事のやりがいや難しさ
MUCCグループ全体の損益動向や、経営施策による損益改善効果を分析して経営層へ報告するため、経営戦略の動きを生で感じ取ることができます。企業経営の一端を担っている実感があり、それがやりがいにつながっています。一方で、差異分析は定型的な業務に加えて、著しい事業環境の変化に合わせた臨機応変な対応が求められます。自分が作成した資料が経営計画を決定するための判断材料になるため、スピーディーかつ精度の高い情報を提供しなければならないことに難しさや責任の重さを感じます。
印象的なエピソード
2022年にMUCCが営業を開始したとき、全社的な経理規程こそ定まってはいたものの、現場レベルでの経理業務プロセスやルールは整備されていませんでした。それでも会社を運営していくためには、経理処理や入出金を滞りなく遂行しなければなりません。経理業務に携わる全員でアイデアを出し合い、手を動かして目前の課題を解決していく中で、部署や出身会社の垣根を越えた「新会社MUCC」としての一体感を覚えました。当時を振り返ると毎日が慌しく、迷惑をかけてしまった大勢の方々の顔が思い浮かびますが、刺激的でかけがえのない経験だったと強く思っています。
製造、販売、物流の損益構造を明確にし、予算と実績の差異をシンプルかつタイムリーに社員へ提供する経理システムを構築したいです。部門の最前線で働く方々が「こうすると損益が改善するだろう」「このコスト構造に問題があるだろう」などと感覚的に掴んでいることを数字で明示し、改善に導くことで、効果的な事業運営に寄与したいです。ひいてはMUCCだけではなく、各グループ会社にもノウハウの展開を行い、MUCCグループ全体の計数管理に貢献できればと思っています。
ある1日のスケジュール
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報告資料作成
月次決算の報告資料作成を進めます。算出した差異分析値に違和感がないか、各部署に質問するべきことは何かを整理します。 -
報告会議
各工場が生産実績を報告する会議に参加し、生産量や製造費用の予実差異要因を確認します。 -
昼休憩
お昼は社員食堂で食べます。メニューが豊富でおいしいので、出社時の楽しみです。 -
営業部門への確認
営業部門に販売数量や販売価格の予実差異要因や国内外の市況、来月以降の販売見込みを確認します。 -
分析結果の落とし込み
各所から収集した情報を整理し、分析結果を報告資料に落とし込みます。自分の担当分野に区切りがつき次第、資料全体の作成をフォローします。 -
退社
繁忙期である予算・決算作業期間は残業することもありますが、業務が落ち着いたらフレックス制度や有給休暇を活用して、自分なりにメリハリをつけることを意識しています。