物流
その瞬間のために
2021年 入社/法学部 法律学科 卒
入社理由
根底から支えたい
大学時代はアメリカンフットボール部のマネージャーを務め、創意工夫を凝らしながら選手の活動を支えることにやりがいを感じていました。そのため「見えないところで何かを支える仕事」を軸として就職活動に取り組みました。その中で見つけたのがセメント業界です。人々の生活を根底から支えていることに魅力を感じました。数あるセメントメーカーの中からMUCCに入社を決めた理由は「人」です。MUCCの先輩社員に話を伺う機会があり、最高品質の製品をお客様に届けるために日々誠実に仕事に向き合う社風や社員の熱量を知り、志望度が高くなりました。
仕事内容
物流係は営業部署と製造現場をつなぐ役割を担っています。具体的には営業部署を通じてお客様の希望納期や条件を把握するとともに、工場に於けるコスト・設備補修等を考慮し、社内外の関係者と適切な出荷タイミングを調整しています。また、九州工場苅田第一地区からは海外のお客様にも製品を輸出しており、輸送船の選定や同じ桟橋で荷役を行う輸入船の予定を確認しながら、出荷計画を立案します。一度計画を立案した後も、製造量や出荷量の変動、天候影響による船舶の遅れや突発的なトラブルにより見直しが必要になることもありますが、工場の安定操業や円滑な出荷を実現するため、日々さまざまな課題解決に取り組んでいます。
仕事のやりがいや難しさ
円滑な出荷につながる
コスト低減を目標に製造計画を立てたい工場側と、お客様の希望に沿いたい営業側との意見を擦り合わせ、全体の最適解となる出荷計画を練ることは、大きな責任がありますし大変なことも多いです。特に輸出の場合、2カ月先の出荷計画を立てていくため、常に1歩先2歩先を見据えた行動が必要です。セメント工場は24時間365日稼働しており、工場側と営業側のお互いの情報をいち早くキャッチし共有することで、過剰在庫や供給不足が生じることを未然に防いでいます。
輸出船は1隻で約30,000トンの製品を出荷するため、計画に不備があると多大な損害が発生する反面、スケールが大きく、円滑に出荷ができたときのやりがいもひとしおです。また、計画通りに製品の積み込みが完了し、巨大な輸出船が出港する光景を目の当たりにしたとき、製品の安定供給に貢献していると感じます。
印象的なエピソード
スピーディーに情報を共有する
現在の担当を引き継いだ直後、セメントの主原料である石灰石を輸送するベルトコンベアが切損し、製造量が激減、出荷計画の大幅な修正を余儀なくされるトラブルが発生しました。荷役途中の船舶も急遽数量を減らして出港させるなど、故障直後から復旧まで状況が変化する中、その時々の適切な対応が求められました。この経験を通じて、発生したトラブルの内容や製造面での影響を正確に把握し、スピーディーに関係者に情報共有することの重要さを学びました。今後も想定外のトラブルが発生した際は、自ら情報を得るために行動する姿勢を大切にしたいです。
震災が発生しても、絶対に倒壊しないビルをつくりたいです。私が小学生のとき、東日本大震災が発生しました。祖父母が福島県に暮らしているということもあり、震災発生1カ月後に被災地を訪れる機会がありました。幸い祖父母宅の被害はそれほどひどくなかったものの、幼い頃から見慣れた風景は地震と津波によって辺り一面が更地となっており、言葉が出ませんでした。セメント業界に身を置く今は、何があっても倒壊しないビルをつくるための材料を供給し、人々の故郷を守ることを目標に、日々の仕事に取り組んでいます。
ある1日のスケジュール
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夜間の出荷確認
九州工場苅田第一地区は8時15分が始業のため、8時頃に出社し、メールチェックや夜間の出荷が問題なく行えたか確認をします。工場近くの社宅に住んでいるため、徒歩で通勤をしています。 -
同僚とのランチもたまに
お昼休憩はデスクで過ごすことが多いですが、ときどき同僚と外にランチに行き、リフレッシュするのが楽しみでもあります。 -
ウェブ会議の司会進行
翌月以降の出荷計画を決めるため、工場と本社の関係者でウェブ会議を行います。会議の司会進行を任されているため、事前に参考資料に目を通してスムーズに会議を進行するよう心がけています。 -
週間予定表の作成・配信
直近の出荷依頼が本社営業担当部から入るため、工場の在庫と照合しながら、週間予定表を作成して船会社やその他の協力会社に配信します。突発で起きたトラブルに対応するため、社内の関係者と打ち合わせスペースに集まり、対策を検討することもあります。 -
退社
トラブル対応がなければ、定時である17時に退社します。通勤時間が短いため、帰宅後は家事や買い物など、プライベートの時間を充実させることができます。