地球環境問題への取り組み
脱炭素・循環型社会の形成に向け温室効果ガス排出量削減に挑みます。
カーボンニュートラル実現に向けた取り組み
当社は、中期経営戦略「Infinity with Will 2025 ~MUCCサスティナブルプラン 1st STEP~ 」において、地球温暖化対策を当社グループの最重要課題の一つに位置づけ、カーボンニュートラルに向けた2030年中間目標と事業戦略を策定しました。
当社の主力拠点は大型港湾を有する西日本臨海部に集中しており、複合素材メーカーの中で蓄積してきた技術・サプライチェーンを有する強みを生かしたセメントメーカー独自の事業性のある脱炭素スキームを実現することにより、2050年当社グループ全体でのカーボンニュートラルを目指します。
主な目標・施策は以下の通りです。
1.目標
2030年 : CO2排出量40%削減(対2013年比)
2050年 : カーボンニュートラル
2.事業戦略
- Ⅰエネルギー転換の早期実現
- 焼成用熱エネルギー転換
- ・廃棄物代替:50%(~2030年)
- ・カーボンフリーエネルギー【アンモニア・合成メタン等】:50%(~2050年)
- 電力エネルギーの非化石化
- ・排出削減(~2030年)
- ・完全非化石化(~2050年)
- 焼成用熱エネルギー転換
- ⅡCCUの早期事業化
- セメント製造プロセスから発生する原料由来のCO2を低コスト・高濃度で回収
- 回収したCO2を有用な資源として活用するビジネスモデルを確立(~2030年)
3.技術開発ロードマップ
技術開発の取り組み状況
カーボンニュートラル実現に向け、CO2削減・利用技術・プロセスの開発に積極的に取り組んでいます。
(詳細は研究開発ページもご参照ください)
代表的な取組事例
1. エネルギー転換・CO2回収・利用技術の開発・実証(実証中)
メタネーション技術開発
セメントキルン排ガスからCO2を分離回収し、水素と反応させメタンを合成するメタネーション技術の実証試験を推進中
炭酸塩化技術開発
廃コンクリート等の廃棄物からカルシウムを分離、抽出、CO2を固定化した人工石灰石を生成し利用する技術を開発中(GI基金事業に参画)
2. セメントキルンにおけるアンモニア混焼の実証開始
年代 | アンモニア燃焼に係る研究開発実施事項 |
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2014-2018年 | 宇部興産として「アンモニア混焼セメントキルンの技術開発」実施(ラボテスト) |
2021-2022年 | 宇部セメント工場にて実機セメントキルンでの小規模混焼試験実施 |
2023年以降 | 実機セメントキルンでの高混焼率テスト(目標30%) |
アンモニア高混焼率テストを実施し早期に燃焼技術確立