プレスリリース

炭酸塩化製品開発・事業化に関するMCi社との出資・協業契約締結並びにMCi社・伊藤忠商事との三社間覚書締結について

2025年1月29日

UBE三菱セメント株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小山誠、以下「当社」)は、MCi Carbon Pty Ltd(本社:オーストラリア・キャンベラ、CEO & Co-Founder:Marcus Dawe、以下「MCi社」)[1]との間で出資および協業に関する契約を締結しましたので、お知らせいたします。併せまして、当社、MCi社、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井敬太、以下「伊藤忠商事」)の3社は、MCi社の炭酸塩化技術利用による当社事業の低炭素化および生成物の製品開発・事業化検討に関する覚書を締結しました。

当社は中期経営戦略「Infinity with Will 2025 ~MUCCサスティナブルプラン 1st STEP~ 」の最重要施策の一つである地球温暖化対策の推進の内、重要施策としてCCU*の早期事業化を掲げております。その中でCO₂回収技術導入及び、CO₂利活用スキーム確立に向けた検討を進めており、炭酸塩化技術開発はCO₂利活用における非常に重要な技術と位置付けています。

MCi社は蛇紋岩や鉄鋼スラグ等にCO₂を固定させ、炭酸塩 (炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等) を製造する技術を有し、パイロットプラントでの実証を経て、現在、世界初の炭酸塩鉱物化デモンストレーションプラントを建設中です。
伊藤忠商事は2021年3月にMCi社と「CO₂固定化技術」を活用した事業に向けた協業契約を締結し、本技術の日本向けプロモーションを展開しております[2]。

当社からのMCi社への出資額は500万米ドルで、この出資および同社との協業契約の締結により、廃コンクリート、スラグ等とセメント工場から排出されるCO₂から、高品質な炭酸塩を高効率、低コストで製造する実証規模の炭酸塩化技術の確立が期待されます。また、このような廃コンクリート等の廃棄物処理、CO₂利活用に加え、同炭酸塩をセメント混合材や新しい建設資材、さらには他分野の新規高機能製品として利用する製品開発を進めることで、日本国内での事業化を検討していきます。さらに伊藤忠商事を含めた三社で覚書を締結し、事業モデルの構築及びマーケティング等の検討を推し進め、カーボンニュートラル事業の実現を目指します。

当社は、本取り組みをはじめ、国内外のスタートアップ企業との連携などを通じて新たな取り組みにも挑戦し、カーボンニュートラルの業界トップランナーとなるべく引き続き取り組んでまいります。

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建設中のデモンストレーションプラント(MCi社提供)

以上

参考

[1]MCi Carbon Pty Ltd(https://mcicarbon.com/

[2]2021年8月25日 伊藤忠商事「CO2固定化技術を有する豪州MCi社への出資について」(https://www.itochu.co.jp/ja/news/press/2021/210825.html

*Carbon Capture and Utilization (CO₂の回収・利用)

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